この書籍は、エッセイストの森下典子さんが、
お茶を習い始めて25年間の体験を綴った自伝エッセイです。
お茶の稽古を通して、季節や自然を五感で味わう歓びや、
今この瞬間に生きていることの感動を感じるようになった森下さんの心の変化が、鮮やかに描かれています。
失恋や父の死といった人生の挫折や悲しみにも直面しながら、お茶に救われた森下さんの姿は、多くの読者に勇気と癒しを与えてくれます。
2008年には新潮文庫から文庫化され、2018年には黒木華さんと樹木希林さんが出演した映画化もされました。
お茶に興味がある方はもちろん、日々の暮らしに幸せを見つけたい方にもおすすめの一冊です。